2026.05.26
キャリイはドライバーを育てるクルマだからな…
私は普段「軽トラック」に乗る機会が多いです。
スズキのキャリイです。
片田舎で田畑のある我が家には欠かせない1台です。
このたびフルモデルチェンジし、非常に好調な受注状況となっています。
公式サイトでは、普段づかいや遊びにも使える車として紹介されるようになりました。
ここで面白いのは、キャリイが急にアウトドア風の車になったわけではないことです。
もともとが外で働いてきた車。畑に行き、荷物を運び、現場で使われてきた車です。
それは雰囲気だけのアウトドア感ではなく、道具として本物であることから生まれる魅力。
だからキャンプにも、釣りにも、DIYにも似合います。ちゃんと積める、汚れても使える、タフな場面で頼れる。
そうした実用の芯があるからこそ、遊びに使っても薄っぺらく見えません。
スズキは仕事車としての芯を残したまま、遊びにも使える余白を増やしたのです。
今は多くの自動車メーカーがEV化の中で、価格、航続距離、バッテリー交換、充電時間という比較軸に入っています。もちろんスペックや価格は必要な競争です。
しかし数字だけで比べられる商品は、メーカー独自の匂いも薄くなります。
「どこのEVでも同じじゃないか」という判断が生まれやすくなるのです。
キャリイは最先端ではありません。
ですが使い方で差別化できます。
仕事にも使え、遊びにも使えます。
ユーザー自身が価値を完成させる商品なのです。
個人的に特に惹かれるのは、ライトウェイト、5速ミッション、後輪駆動(我が家のはパートタイム4駆)という点です。スポーツカーでさえ大型化、高価格化、AT化が進んでいる時代。
その中で、この車には速さとは別の「操る楽しさ」が残っています。
自分でクラッチをつなぎ、ギアを選び、軽い車体を走らせる。
そこには今の車が失いつつある機械との一体感があります。
新型キャリイの人気は、家電のように便利な車が増えた時代に、もう一度「道具を扱う楽しさ」が見直されている証なのかもしれません。

*アクセルオンでドアンダー