2025.10.21
高い位置
高市早苗氏の総理大臣就任が正式に決まり、市場は一段と期待を高めています。
日経平均の上昇や円安進行は、その期待が“目に見える形”で現れたものです。
市場が反応しているのは「政権の誕生」ではなく、その先にある“政策の方向性”です。
最大のポイントは拡張的な財政・金融政策が現実味を帯びたこと。
所得税減税や現金給付などの景気刺激策に加え、日銀の利上げに慎重なスタンスが、株式市場には追い風と映っています。これが就任報道直後の株価急騰につながりました。
さらに高市氏が一貫して訴えてきた「先端技術・成長産業への集中投資」が、どのセクターを押し上げるかを市場は読み始めています。AI、半導体、医療・バイオ、防衛関連といった分野に資金が流れ、投資家の視点は“守り”から“攻め”へと切り替わりつつあります。
為替・債券市場も同時に動いており、円安と長期金利上昇は輸出企業にとってプラスに働きます。
そして何より大きいのは「この政権なら政策を実行するかもしれない」という心理的転換です。
まだ政策詳細は発表前ですが、市場が“先に期待を織り込む”局面は、日本では久しく見られなかった現象です。
今は期待が先に走り、政治がそれに追いつけるかが焦点。高市政権がこの期待を現実に変えられるかどうか。
ここからが本当の勝負です。

*見届けますニャ